INTERVIEW
人を知る介護支援専門員(ケアマネジャー)
江頭駿平
2012年新卒入社
中学校卒業後に入学した高校を半年で中退。その後半年のアルバイトを経て、別の高校の通信課程に入学。卒業後、社会福祉法人東加茂福祉会に新卒入社。就職活動時に参加した介護の就職フェアで東加茂福祉会に出会う。そこで聞いた話の内容に感銘を受け、介護職として働く事を決意。入職年にヘルパー2級を取得して以降、介護福祉士、ケアマネを取得。2023年5月より「巴の里」で介護支援専門員(ケアマネジャー)として活躍中。
高校中退・再入学から介護職へ
私は高校を半年で中退し、その後半年アルバイトをしていたことがあります。しかしこのままではいけないと思い、別の高校の通信課程を再受験し入学しました。
再び高校生になりましたが、将来の目標が決まらないまま就職活動の時期を迎えました。ある時、担任の先生から介護の就職フェアがあるので参加してみないかと誘いを受け、深く考えずに参加してみました。そこで話を聞いた会社や法人の一つが東加茂福祉会でした。
ブースでは施設長と相談役が、「8050問題」による施設不足をはじめとした今後の介護の展望と必要性や、そんな社会問題に関わる仕事のやりがいなど、熱意のこもった話をしてくれました。これに強く感銘を受け、東加茂福祉会で介護職として働く事を決意しました。施設としての「ビジョン」を自分に重ね合わせることができたのです。
ケアマネジャーとしての役割と責任
私は現在、東加茂福祉会が運営する特別養護老人ホーム「巴の里」で、介護支援専門員(ケアマネジャー)として働いています。入職した年にヘルパー2級を取得。その後も、3年目に介護福祉士、5年目にケアマネジャーの資格を取得しました。そうして入職5年目にサブリーダー、8年目にリーダーを任され、今に至ります。
具体的な仕事内容は、特養の入居者様のケアプラン作成などケアマネジメント業務、現場の職員や関連職などの橋渡しや調整役、フロアのカンファレンスでのアドバイス、入居者様とのコミュニケーションや情報収集など、多岐に渡ります。
「巴の里」は入居者80人に対し、50名程度の職員が在籍しています。私は施設長、総務課長・生活支援課長に次ぐポジションなので、入居者様に対してはもちろん職員の皆さんに対しても大きな責任感がありますが、その分やりがいも大きいです。
入居者様の人生を豊かにし、最期まで関わるやりがい
ここにはさまざまな人生を送られてきた沢山の入居者様がいらっしゃいます。そんな「人生の先輩」の皆さんからは教わる事も多く、一方的にケアを提供するだけでなく、私もたくさんのものを与えていただいていると実感します。そうやって「人対人」として与え合う関係を築くことができるところは、この仕事の大きな魅力だと感じています。「一人で頑張りすぎないように」「自分が折れるところは折れないと」など、いつも気を付けていることにも、入居者様が気づかせてくれたことが多くあります。
入居される迄の背景は人それぞれですが、今までの生活を紐解きながら、その人がより良い暮らしを送る事ができるようにケアマネジメントを行い、ニーズに合わせた生活を支えていくことが大切だと思っています。それがうまくいって入居者様やご家族から喜びの言葉をただいたり、笑顔が見られた時に喜びを感じます。病院や他施設で過ごしていた入居者様が「前のところより良かった」「今までより穏やかに過ごせるようになった」と言ってくれた時は嬉しさもさらに大きくなります。
また、当施設では「看取りケア」に力を入れています。ご本人やご家族が希望すれば最期の時まで当施設で過ごしていただく事ができる。人生の最期の時まで関わらせていただく仕事は貴重で尊い仕事だと思っています。「いい人生だった」と思っていただけるように一人ひとりの人生に、チームとしてアプローチしていくことにやりがいを感じます。
ケアマネジャーとしての成長とともに、
後進の育成スキルも身に付けたい
たまたま出会ったこの仕事ですが、もちろんこれからも続けていきたいと思っていますし、そのためにも今は介護支援専門員としての経験値や能力を高めたいと考えています。
まずは介護支援専門員としてのキャリアを高めていくために、普段よりさまざまなケースを担当しながら一つひとつ振り返り、より質の高いケアマネジメント能力を身に付けたいですね。また、他職種も含めたスタッフに対してのマネジメントや育成のスキルを高めたいと思っています。
将来的には、主任介護支援専門員の資格を取得し、他の介護支援専門員の教育などを通しながら自分のスキルアップにも繋げていきたいと考えています。
チャレンジが求められる仕事で、それを歓迎する職場です
東加茂福祉会の理念は「私たちは、個人の尊厳を守り、豊かな自然に囲まれたこの地域で、今日1日を大切にした一人ひとりの生活実践の空間をともに創ります。というものです。ですから、決められたルールやマニュアルを守ることよりも、柔軟に一人ひとりの要望や事情に対応することが求められます。そのことから、職員が「やったことがいいと思うこと」「取り組んでみたいこと」を行いやすく、周囲もサポートする風土があります。チャレンジ精神を持って、高いモチベーションで働くことができる職場だと思います。
また、地域の温かさや繋がりを感じることができ、恵まれた環境だと感じています。中山間地域の施設ならではの特色だと言えるでしょう。人と関わったり、チームとして一つの目的に取り組んでいくことが好きな方が向いていると思います。
老人ホームの仕事と聞くとおむつを変えるのが大変そうだなと思われるかもしれませんが、実は入居者の方への寄り添い方など作業面よりもスタンスを理解することのほうが大切ですし難しいのではないでしょうか。でも、だからこそ楽しいと私は感じています。
INTERVIEW
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