人を知る

支援員(介護職員)

都築智美

2011年新卒入社

地元の高校を卒業後、岡崎市にある慈恵福祉保育専門学校 介護科に入学。卒業と同時に介護福祉士の資格を取得し、特別養護老人ホーム 巴の里へ入社。その後特別養護老人ホーム 石野の里が新設され、オープニングと同時に異動となる。

入社したきっかけ

専門学校在学中に様々な施設や事業所へボランティアに行った中の一つに巴の里がありました。ボランティア先だったフロアの先輩方がユニット内での取り組み、設えに対する想いを熱心に教えて下さったことがとても印象的でした。食堂と廊下の間に自立型の障子を使用して空間を分けていたり、居室内にその方の馴染みの家具を配置したりと個別性のある工夫がされていました。

最終実習先としても巴の里を選ばせてもらいました。コミュニケーションからケアプランのプランニング、実践、評価と一連の介護過程を経験させてもらい、日々先輩方より入居者様との関わり方、支援員としての考え方、生活援助技術。様々な方面からの指導を受けました。

現場実習後の振り返りや実習生同士のカンファレンスなど一つひとつの事に対し丁寧に指導してくださり、先輩方とこの施設で支援員として働いてみたいという気持ちが自然と湧き、卒業と同時に就職となりました。

いまの職種名と仕事内容を分かりやすく教えてください

現在は「支援員」として、入居者様たちが生活する空間の中で支援にあたっています。特別養護老人ホームは入居者様にとって終の棲家です。24時間体制で様々な勤務の職員を配置し、入居者様の1日を支援させてもらっています。

起床から始まり、身だしなみを整え食事をとる。日中はお風呂や軽作業、散歩、好きなテレビを観るなど、希望に沿った時間を過ごせるよう個々に合わせた支援を行っています。1日の大半をベッドで過ごされる方もみえるため体調の変化があれば看護職員と連携し、対応します。定期的にイベントも計画し、施設内の生活では季節を感じる事が難しいため季節行事は大切にしています。

石野の里では自宅での生活が困難となった方たちが入居されています。自宅に帰りたい、家族に会いたい、不安や苦痛なく穏やかに暮らしたい。その方たちによって希望、訴え、想いは様々です。支援員としてその方に寄り添った支援を提供することが永遠のテーマです。

1日のおおよその流れを教えてください

出勤してまず社内メールの確認、今日の予定を確認します。

早番(7時~)から出勤した場合はその日の入浴や行事、受診予定など出勤者と照らし合わせ、頭の中で1日をコーディネートします。遅番(12時~)で出勤した際は夜間帯から午前の様子をもとに支援にあたります。観察が必要な方に対してはお互い情報を交換し、適宜、電子介護記録ソフトに記録を残し、他部署と共有します。普段と違う様子があった場合も同様です。

夜勤(21時~)では基本的に入居者様が就寝した状態で勤務にあたります。遅番から日中の様子を引き継ぎ、一晩不安なく安全に休んで頂ける様に支援しています。

また、食事や医療面で変化や課題がある場合は適宜、多職種と連携しケアに関しての意見交換・見直しを行います。直接そばで支援するのは支援員ですが、支援内容は様々な職種の職員で支えています。

仕事のやりがいや魅力、喜びを感じる場面などを教えてください

その方の想いを汲み取ったり、日々の何気ない一言をすくい上げケアに反映したことが成果となったと思える瞬間にやりがいや達成感を強く感じる事が出来ます。想いを伝えることが困難な方に対してご家族様より以前の生活の様子を伺ったり、表情の一つが言葉となります。認知症によって想いが上手く表現できない方にも生活の中からヒントを得て代弁することも求められます。そういった支援の中で出来なかったことができた、入居者様の表情から安堵の様子がうかがえた、「ありがとう、お姉ちゃんがいてよかったよ」とストレートに感謝を伝えて下さる方。表現の仕方は様々ですが、入居者様たちの笑顔、感謝、体調と精神の安定は支援員としてエネルギーの源となるものです。

また支援員同士としても、日々様々な課題がありますが仲間で話し合い、入居者様にとって「より良い生活とはなにか」「何を望んでいるのか」「それを果たすために支援員として何ができるのか」日々話し合い、試行錯誤をしてます。時には意見がぶつかることもありますが、お互いを認め尊重し、話し合う事でチームとして1つの答えを導き出し、支援をしています。その結果入居者様が落ち着いたり、プラスの変化があったり、時には私たちの口元が緩むような仕草をされる場面は胸が熱くなります。

人を支えるということは簡単な事ではありません。その中でチームみんなで同じ方向を向き、支援した結果が喜ばしい物になる瞬間は介護の醍醐味ではないでしょうか。

仕事をしているなかで、難しいことや大変だと思うことを教えてください。

マイナスな感情よりプラスの感情を大きく感じ続けること。

どの仕事もそうですがお金をもらっているので、苦しい事、大変な事が付き物なのは当たり前ですが、目の前にいる入居者様により良い生活を送ってもらうためには自分自身が介護を楽しみ、前向きな気持ちを持つことが必要だと思います。

その気持ちを維持するには日々の仕事にやりがいや達成感を感じ、苦しい時は仲間と共有し、支え合う。マイナスな感情を持たない事は不可能なので、それ以上にプラスの感情を感じ、仕事に携われるように自身で意識し、コントロールする必要があると思います。

言葉で言うのは簡単ですが、私達も生身の人間なのでうまくいくことばかりではありません。自分一人では難しいかもしれませんが、自分達には仲間がいるので、困った時には1人で抱え込まず、言葉にして助け合う事でクリアしていきたいと思っています。

今後の目標(キャリアプランややりたい仕事など)を教えてください。

自分は今後も現場で働く支援員で在りたいと思っています。

今現在サブリーダーとして業務にあたっていますが、フロア全体に目を向け、入居者様だけでなく個々の支援員にも注力できるリーダーでありたいと思います。

仕事をしていく上で心身共に消費の激しい職種だと体感しています。その中で支援員一人ひとり色々な生活環境、身体的事情を抱えています。今働く仲間たちは介護が好きで、お年寄りが好きで、人を喜ばせる事、楽しい事が好きな人たちばかりです。そんな仲間たちが働きやすい環境作りが出来るリーダーとしてありたいと思います。

日頃から労いの言葉をかけ、感謝を伝え、普段と違った様子があれば声をかけるよう意識しています。それと同時に不安や不満も気兼ねなく吐き出せる相手で在りたいと思います。体調や家庭の変化は誰にでも起こり得ることです。辛い時には辛いと言え、お互い声を掛け合い持ちつ持たれつで仕事のフォローをし合う。チームで働く職場だからこそ、いい時も悪い時も共有し合えるフロアにしたいと思っています。

また新人職員が配属された際に、根拠に基づいた指導を行える人材育成を目標にしています。介護初心者、他の施設での経験者、どんな新人職員が配属されても、今生活されている入居者様の想いなどを伝え、共に支援する仲間になりたいと思います。

あなたが感じる今の法人の魅力を教えてください。

心身共により良い介護が提供できる施設です。

以前より施設は支援員の身体負担の軽減を図るためにリフトを導入しています。その他にも移乗シートや見守りセンサー等福祉用具を積極的に取り入れてくれます。最近ではケアカルテ(電子介護記録ソフト)が導入され、業務の効率化も進んでいます。

介護=重労働と言われていますが、その中で施設側は積極的に業務の効率化、支援員への負担軽減を図る取り組みを行っており、支援員自身の心身の安定にも繋がり、結果入居者様へのケアにもプラスになることなので、魅力だと思います。

また、生活ステージが変わっても継続して働き続けられる施設でもあります。自分自身リーダー職に就いたのち、産休育休を3年間取得しました。小さな子供を2人抱え復帰しましたが、仕事と両立できるか不安が大きかったことを覚えています。施設側にその不安を伝え、時間や日数の短縮を使用した勤務形態を提案してもらい、徐々に慣れていきました。自分の不安も前向きに検討してもらえたことで、安心して復帰出来ました。私は仕事が好きなので、子供を産んでも変わらず働きたい気持ちが強く、皆に助けてもらいつつ、今では産休前と同じ勤務形態で働いています。

自分だけではなく働いて行く中で親の介護や、自身の体調の変化が起きる職員もいます。その際施設側は職員が負担なく働き続けられる方法を考え、対応してくれます。現場職員の様子を日々気にかけ、声をかけてくれます。その際フロアの状況報告、相談など細かく行うことで事務所と現場の距離の近さにも安心しています。

そういった点は働く職員として魅力であり、安心して働いて行ける職場だと思います。

この法人(または仕事)に向いていると思う人物像について教えてください。

人と関わるのが好き、お年寄りが好き、人の役に立つことが好き。そういった方は介護の仕事は楽しく感じられると思います。

人相手の職種のため、人と人との関わりを大切にでき、その先の結果に喜びや達成感を感じられる人は是非一緒に働きたいと思います。

入社当初、資格を得てから働いた人、全くの介護初心者だった人、何年もブランクのある人、働きたいけど家庭との両立に不安を抱えている人。様々な職員が集まっています。そういった不安も施設側は相談に乗ってくれ、個々に対応してくれます。

INTERVIEW
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